国常立尊(くにのとこたちのみこと)は、日本神話における天地開闢(てんちかいびゃく)の際に最初に現れた神の一柱です。『日本書紀』では、天地がまだ混沌としていた時、まず天と地が分かれ、そこに生じた葦牙(あしかび)のようなものが神となり、これを国常立尊と称したとされています。
国常立尊は、天地の基盤を築いた神として、国土の安定や秩序の象徴とされています。また、別名を艮の金神(うしとらのこんじん)とも呼ばれ、民間信仰では厄除けや方位除けの神としても信仰されています。
一部の神社では、国常立尊を主祭神として祀っており、国土安泰や五穀豊穣を祈願する対象となっています。しかし、文献によっては登場の仕方や役割が異なる場合もあり、詳細については諸説存在します。
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