
下鴨神社(賀茂御祖神社)
下鴨神社(しもがもじんじゃ)は、京都市左京区にあるユネスコ世界文化遺産に登録された古社で、正式名称は賀茂御祖神社(カモミオジンジャ)です。ご祭神は賀茂建角身命(かもたけつぬのみこと)と玉依姫命(たまよりひめのみこと)で、縁結びや家庭円満、厄除けなどのご利益があります。
境内は広大で、美しい原生林「糺の森(ただすのもり)」に包まれ、心洗われるような静けさが漂います。また、5月には京都三大祭りの一つ、葵祭が開催され、華やかな行列が見どころです。
初めて訪れる方には、糺の森をゆっくり散策しながら参拝し、心身を清める体験を楽しんでいただけます。歴史と自然の調和を感じられるおすすめの神社です。


下鴨神社(正式名称:賀茂御祖神社)の境内に広がる糺の森(ただすのもり)は、京都市左京区に位置する約12万平方メートルの原生林です。この森は、都市部に残る貴重な自然林として知られ、2007年には国の史跡・名勝に指定されています。
糺の森には、樹齢200年から600年のケヤキ、ムクノキ、エノキ、シイなどの高木が生い茂り、四季折々の自然美を楽しむことができます。また、森の中を流れる御手洗川(みたらしがわ)や泉川(いずみがわ)は、清らかな水流で訪れる人々を癒やします。
この森は、古くから神聖な場所とされ、下鴨神社の祭事や行事の舞台ともなっています。特に、夏に行われる「御手洗祭」では、参拝者が御手洗川に足を浸し、無病息災を祈願します。
さらに、糺の森は多様な動植物の生息地でもあり、野鳥の観察スポットとしても人気があります。都市部にありながら、自然の息吹を感じられるこの森は、訪れる人々に安らぎと癒やしを提供しています。


下鴨神社(賀茂御祖神社)の境内にある相生社(あいおいのやしろ)は、縁結びの神様として広く信仰されています。この社には神皇産霊神(かむむすびのかみ)が祀られており、良縁や夫婦円満のご利益があるとされています。
相生社の隣には、二本の木が途中から一本に結ばれている珍しいご神木、連理の賢木(れんりのさかき)があります。この木は、縁結びの象徴とされ、代々受け継がれてきました。
相生社での縁結び祈願には、特別な作法があります。まず、授与所で縁結び絵馬を受け取り、願い事を書きます。その後、女性は社を右回り、男性は左回りに2周し、3周目の途中で絵馬を奉納します。最後に、社の正面で二礼二拍手一礼の作法でお参りをします。
また、相生社では、女性のための特別なお守りである媛守(ひめまもり)も授与されています。これは、持ち主の美しさと幸せを願うお守りで、デザインが一つ一つ異なるため、自分だけの特別なお守りとして人気があります。下鴨神社の相生社は、縁結びを願う多くの人々にとって、心強いパワースポットとなっています。





境内の主要な施設
- 拝殿(はいでん):参拝者が祈願や礼拝を行うための建物で、神社の中心的な施設です。
- 楼門(ろうもん):境内の正面に位置する二階建ての門で、神社の象徴的な建造物です。
- 舞殿(まいどの):神楽や舞の奉納が行われる場所で、祭事の際に使用されます。
干支のお社(言社)
境内には、「言社(ことしゃ)」と呼ばれる摂社があり、十二支の守り神が祀られています。参拝者は自分の生まれ年の干支に対応する社をお参りし、無病息災や開運を祈願します。
下鴨神社の境内は、これらの歴史的建造物や摂社が点在し、訪れる人々に深い歴史と文化を感じさせる場所となっています。


井上社(御手洗社) 井上社は、下鴨神社の摂社であり、御手洗社とも呼ばれています。この社は、御手洗池のほとりに位置し、水の神様(瀬織津姫)を祀っています。特に、夏に行われる「御手洗祭」(みたらしまつり)では、多くの参拝者が訪れます。

下鴨神社(賀茂御祖神社)の境内には、井上社(御手洗社)と御手洗川という重要なスポットがあります。
御手洗川 御手洗川は、下鴨神社の境内を流れる清らかな川で、御手洗池から流れ出ています。この川は、古くから禊(みそぎ)の場として利用され、参拝者が心身を清める場所とされています。
御手洗祭(みたらしまつり) 毎年7月下旬に行われる御手洗祭は、「足つけ神事」とも呼ばれ、参拝者が御手洗池に足を浸し、無病息災を祈願する行事です。この祭りでは、御手洗川の清らかな水に触れることで、心身の清めと健康を願います。
これらのスポットは、下鴨神社の歴史と伝統を感じることができる場所であり、多くの参拝者に親しまれています。
アクセス
所在地:〒606-0807 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
開門時間:5時30分~17時
駐車場:有料駐車場有
電車:京阪電車「出町柳駅」下車徒歩約12分
バス:市バス「下鴨神社前」下車徒歩すぐ
主祭神・ご利益
主祭神:賀茂建角身命・玉依姫命
ご利益: