瀬織津姫(せおりつひめ)は、日本神話に登場する祓(はらえ)と水を司る女神です。主に大祓詞(おおはらえのことば)に登場し、祓戸四神(はらえどししん)の一柱として、罪や穢れを川から海へ流し去る役割を担っています。
神格と役割
瀬織津姫は、祓戸四神の最初の神として、山の頂から滝のように流れる川の神とされ、人々の罪や穢れを川から海へと運び去るとされています。
信仰と祀られている神社
瀬織津姫を祀る神社は全国に存在し、代表的なものとして以下が挙げられます。
- 佐久奈度神社(滋賀県大津市):瀬織津姫を主祭神とする神社で、祓えの神として信仰されています。
- 瀬織津姫神社(石川県金沢市):瀬織津姫を祀る数少ない神社の一つです。
- 早池峰神社(岩手県遠野市):早池峰大神として瀬織津姫を祀っています。
ご利益
瀬織津姫のご利益としては、浄化、厄除け、開運、安産、縁結びなど多岐にわたるとされています。
封印された神とされる背景
瀬織津姫は『古事記』や『日本書紀』には登場せず、その存在が意図的に隠された「封印された神」とも言われています。この背景には、歴史的な権力構造や宗教的な変遷が影響していると考えられています。 瀬織津姫は、水の流れのように穢れを祓い清める力を持つとされ、多くの人々に信仰されています。
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