上賀茂神社(賀茂別雷神社)
上賀茂神社(かみがもじんじゃ)は、京都市北区にある日本最古級の神社で、世界遺産「古都京都の文化財」の一部として登録されています。正式名称は賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)で、雷を司る神・賀茂別雷大神を祀っています。
境内には、美しい自然と歴史的建造物が調和しており、特にシンボルである砂山「立砂(たていさご)」や清流・ならの小川が見どころです。また、毎年5月に行われる「葵祭」は、京都三大祭の一つとして有名です。静謐な雰囲気の中で、日本の古代文化や自然との繋がりを感じることができ、初めての参拝でも心が洗われるような特別な体験が待っています。




二の鳥居をくぐると、三の鳥居へと続く広々とした参道が広がっています。三の鳥居の手前には神馬舎があり、主に日曜・祝日や例祭の日の昼間には、白馬の神山号が参拝者を迎えてくれます。
賀茂別雷大神の神話
「山城国風土記」の逸文によれば、賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)の娘である玉依姫(たまよりひめ)が川で遊んでいた際、川上から丹塗矢(にぬりや)が流れてきました。彼女がその矢を持ち帰り寝床の近くに置いたところ、懐妊し、賀茂別雷命が生まれたとされています。
立砂(たていさ)


上賀茂神社の立砂(たていさ)は、神社の象徴的な存在であり、拝殿前に設置された二つの円錐形の砂山です。この立砂は、神が降臨する依代(よりしろ)とされ、神聖な意味を持っています。
特に立砂は、神社の鎮座地である神山(こうやま)を模したもので、古くから祭祀の重要な一部として扱われています。また、立砂には厄除けや清めの力があると信じられており、訪れる参拝者にも神聖な気を感じさせるものとして親しまれています。
龍脈

新宮神社は上賀茂神社の境内にある重要な神社で、高龗神(たかおかみのかみ)を祀っています。上賀茂神社は、京都の北に位置する鴨川や山々から流れる龍脈の重要な拠点とされています。新宮神社は、その神聖なエネルギーの流れをさらに守護・強化する役割を果たしています。
アクセス
所在地:〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山339
開門時間:5時30分~17時
駐車場:有料駐車場有
電車:地下鉄烏丸線 北山駅下車 徒歩約10分
バス:上賀茂神社前下車すぐ
主祭神・ご利益
主祭神:賀茂別雷大神
ご利益:
周辺のパワースポット
上賀茂神社(賀茂別雷神社)周辺には、徒歩圏内にいくつかの注目すべきパワースポットがあります。以下にご紹介いたします。
大田神社(上賀茂神社 摂社)

大田神社(おおたじんじゃ)は、京都市北区に位置する上賀茂神社(賀茂別雷神社)の境外摂社で、正式名称は多多神社(おおたじんじゃ)です。上賀茂神社の境内から北東へ約500メートルの距離にあり、徒歩で約10分ほどの場所に鎮座しています。
ご祭神とご利益
大田神社の主祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)で、芸能や芸術の神として信仰されています。そのため、芸能上達や芸術に関わる人々からの信仰が厚いとされています。
歴史と由緒
大田神社は、上賀茂神社の摂社として古くから祀られており、その歴史は平安時代にまで遡るとされています。上賀茂神社との関係が深く、例祭などの際には両社での神事が執り行われることもあります。
カキツバタの名所
大田神社の境内には、平安時代から続くとされる杜若(カキツバタ)の群生地があり、国の天然記念物に指定されています。毎年5月上旬から中旬にかけて、美しい紫色の花が咲き誇り、多くの参拝者や観光客が訪れます。このカキツバタは、平安時代の歌人・在原業平が詠んだ和歌にも登場し、その美しさが古くから称えられてきました。
アクセス
大田神社へは、京都市バス「上賀茂神社前」バス停から徒歩約10分、または地下鉄烏丸線「北山駅」から徒歩約20分でアクセスできます。上賀茂神社を参拝された際には、ぜひ大田神社にも足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
二葉姫稲荷神社

二葉姫稲荷神社(ふたばひめいなりじんじゃ)は、京都市北区上賀茂本山に鎮座する神社で、上賀茂神社(賀茂別雷神社)の東側、神宮寺山(片岡山)の麓に位置しています。
歴史
平安時代の弘仁12年(821年)頃、第52代嵯峨天皇の勅命により神宮寺が創建され、その鎮守社として二葉姫稲荷神社が祀られました。しかし、明治時代の神仏分離令により神宮寺は廃絶され、鎮守社であった二葉姫稲荷神社のみが現在地に残されています。
境内社
境内には末社として八島龍神、金毘羅宮、天之斑駒社、御影龍神、光善稲荷社が祀られています。特に八島龍神は、かつて存在した池を埋めた際に現れた龍神を鎮めるために祀られたと伝えられています。
アクセス
上賀茂神社の本殿から南東方向へ徒歩約3~5分の距離にあります。
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