京都市西京区

京都市西京区(きょうとし にしきょうく)は、京都市の西部に位置する区で、桂川を挟んで市街地と自然豊かな地域が広がるエリアです。住宅地が多く、京都市内では比較的新しい区(1976年設置)として発展してきました。

西京区は、観光名所として有名な松尾大社桂離宮を擁し、文化的・歴史的価値の高いスポットが点在しています。また、嵐山にも近く、四季折々の自然を楽しむことができます。区内には、学校や商業施設も多く、落ち着いた雰囲気で住みやすい地域として知られています。自然と都市の調和が取れたエリアであり、観光客や住民にとって魅力的な場所です。

松尾大社

松尾大社のご紹介

松尾大社 楼門

松尾大社(マツノオタイシャ)は、京都市西京区にある神社で、京都最古の神社の一つとされています。主祭神は大山咋神(オオヤマクイノカミ)で、山と水を司る神です。酒造の守護神としても有名で、酒造業や醸造に関わる人々から篤く信仰されています。

社殿や庭園は歴史的価値が高く、境内には「亀の井」という湧水があり、この水が酒の仕込みに適しているとされてきました。また、松尾大社は山の神として農業や五穀豊穣、家内安全の祈願でも知られています。特に春の桜や秋の紅葉が美しく、多くの参拝者や観光客が訪れる京都の名所の一つです。

アクセス

所在地:〒615-8296 京都府京都市西京区松室山添町15
開門時間:9時~16時
駐車場:第二鳥居横に無料駐車スペース有
電車:阪急電車 嵐山線 松尾大社駅から徒歩約5分
バス:京都バス

主祭神・ご利益

主祭神:大山咋神
ご利益:

松尾大社 参道
松尾大社 二の鳥居
松尾大社 狛犬
松尾大社 楼門
松尾大社 楼門
松尾大社 水路

松尾大社の秦氏が創った水路 は、古代から松尾大社に水を供給するために作られた水利システムです。この水路は、秦氏(はたうじ)という古代の渡来系氏族が整備したと伝えられており、酒造りの守護神である松尾大社の重要な基盤となっています。

特に、松尾山から流れる清らかな水を神聖視し、酒造りに適した環境を整えるために工夫が凝らされました。この水路を通じて、神社に湧き出る「亀の井」の水などが供給され、酒造業の繁栄を支えました。水路は、松尾大社の歴史と秦氏の技術力を今に伝える貴重な遺産として知られています。

松尾大社 手水舎
松尾大社 手水舎
松尾大社 亀
松尾大社 酒樽
松尾大社 舞殿
松尾大社 本殿
松尾大社 祓戸大神

祓戸大神です。私はまずこちらにお詣りして身を清めてから本殿にお詣りするようにしています。

松尾大社 亀の井

松尾大社の亀の井 は、境内にある湧き水の井戸で、松尾大社の神聖な象徴の一つです。この井戸から湧き出る水は、古くから「神聖な水」とされ、酒造りの守護神として知られる松尾大社のご神徳を支えています。

亀の井の名前は、井戸の近くにある亀の彫刻に由来すると言われ、亀は長寿や縁起の良い象徴とされています。この水は酒造業者が「良い酒ができる」と信じて使用するほか、参拝者にもご利益があるとされ、特に酒造りや健康長寿を願う人々から信仰を集めています。

松尾大社 亀の井

罔象女神(ミツハノメノカミ)がお祀りされています。映画「君の名は」のみつはちゃんですね。
日本神話に登場する水の神様で、水全般を司る神とされています。古事記や日本書紀には、井戸や川、湧水といった水源に関係が深い神として記されています。

罔象女神は、生活の根幹である水を守護すると同時に、農業や浄化の神としても信仰されています。そのため、水にまつわる神社や神聖な場所で祀られることが多い神様です。
水の恵みと調和を大切にする罔象女神は、現在でも「清らかな水の象徴」として多くの人に崇敬されています。

松尾大社 伊勢の神宮遥拝所

伊勢の神宮の遥拝所もあります。

松尾大社 社務所
松尾大社 お酒の資料館

松尾大社の「お酒の資料館」 は、酒造りの歴史や文化を伝える施設で、日本酒にまつわる資料や展示が豊富に揃っています。松尾大社は酒造の守護神として信仰されており、資料館では古代から現代までの酒造りの道具や工程、伝統的な酒文化を学ぶことができます。

特に、酒造りの発展と松尾大社の関係性を紹介する展示が特徴で、酒瓶や樽、昔の広告なども見られます。日本酒愛好家や歴史好きの方にとって、興味深い情報を得られるスポットです。松尾大社の参拝と合わせて訪れることで、より深く神社と日本酒の結びつきを理解できるでしょう。

松尾大社の相撲の土俵は、神社の境内にある伝統的な相撲場で、神事相撲や奉納相撲が行われる場所です。松尾大社では、古来より相撲が神事として執り行われており、豊作祈願や感謝を込めて奉納されてきました。しかし近年では使われる事が無くなったように思います。

月読神社

月読神社のご紹介

月読神社 鳥居

西京区で安産祈願なら月読神社へ
月読神社(ツキヨミジンジャ)は京都市西京区にある神社で、松尾大社の摂社です。主祭神として月読命(ツキヨミノミコト)を祀っています。月読命は、太陽を司る天照大神の弟神で、月や時間を象徴する神とされています。

月読神社は、古くから地元住民や旅人の信仰を集め、古くから安産の神様として信仰されています。境内には、神功皇后が安産祈願をしたとされる「月延石」があり、多くの参拝者が訪れています。

アクセス

所在地:〒615-8296 京都府京都市西京区松室山添町15
開門時間:5時~18時
駐車場:鳥居横に無料駐車スペース有
電車:阪急電車 嵐山線 松尾大社駅から徒歩約10分
   阪急電車 嵐山線 上桂駅から徒歩約20分
バス:京都バス

主祭神・ご利益

主祭神:月読命
ご利益:安産祈願
月読神社は、京都市西京区にある神社で、松尾大社の摂社です。

月読神社 鳥居

昨年鳥居の色を塗りなおされたようで朱色が映えてとても綺麗な鳥居になりました。
ピカピカに輝いていて見るだけでもご利益がありそうです。

月読神社 舞殿

月読神社の願掛け陰陽石は、2つの石が重なり合うように配置されており、それぞれ「陽石」と「陰石」と呼ばれています。
陰陽石とは?
陰陽石は、陰陽五行思想に基づく石で、2つの石が重なり合うように配置されています。陰陽石は、宇宙の根源である「陰」と「陽」のエネルギーを象徴しており、それぞれ異なるエネルギーを持つとされています。

境内には、安産祈願に御利益があるとされる「月延石」と呼ばれる巨石があり、多くの参拝者が訪れています。月延石は、神功皇后が三韓征伐の帰途、出産の時期を遅らせるために腰に当てた石と伝えられています。そのことから、安産祈願のご利益があるとされています。

月読神社 社務所

松尾大社の摂社と言う事もあり、社務所は締まっている事が多いです。
御守りや御朱印は社務所前に置いてあるので、料金を入れて授与品を頂く事が可能です。

月読神社 社務所 御朱印

大原野神社

大原野神社のご紹介

大原野神社 一の鳥居

大原野神社(オオハラノジンジャ)は、京都市西京区にある神社で、奈良の春日大社を勧請して創建された歴史ある神社です。主祭神は、春日大社と同じく建御雷神(タケミカヅチノカミ)、天児屋根命(アヤノコヤネノミコト)、比売神(ヒメガミ)、経津主神(フツヌシノカミ)の四柱です。

この神社は、平安時代に藤原氏(中臣氏)が氏神として祀ったのが始まりで、藤原氏ゆかりの地として知られています。境内には、紅葉や桜の名所としても有名な庭園や「鯉沢の池」があり、自然の美しさを堪能できる場所です。現在では、縁結びや家内安全、厄除けなどのご利益があるとされ、多くの参拝者が訪れる静かで風情ある神社です。

アクセス

所在地:〒610-1153 京都府京都市西京区大原野南春日町1152
開門時間:8:30時~17時
駐車場:有料駐車場有
電車:
バス:

主祭神・ご利益

主祭神:建御賀豆智命
ご利益:

大原野神社 鳥居
大原野神社 二の鳥居
大原野神社 参道
大原野神社 灯篭
大原野神社 三の鳥居
大原野神社 手水舎
大原野神社 手水舎 鹿
大原野神社 絵馬
大原野神社 本殿
大原野神社 狛鹿

大原野神社は、奈良の春日大社から分霊を受けた神社であり、鹿が神の使い(神使)とされています。春日大社と同様に、大原野神社でも鹿が神聖な存在として敬われています。

境内には「鹿像」や「鹿にちなんだお守り」があり、参拝者はこれを通じて神の加護を感じることができます。特に、鹿にまつわる絵馬は人気で、家内安全や良縁を祈願する人々が訪れます。このように、大原野神社は奈良との深い縁を持ちながら、京都の地で鹿を通じて神々の力を伝えています。

大原野神社 狛鹿